九頭龍（黒龍）　氷やし酒　1.8L

この酒は、黒龍が1997年まで発売していた「黒龍・氷酒（ひやしざけ）」の後継酒。2021年のリニューアルで九頭龍ブランドでのラインナップとなりました。
この酒の特徴は「オンザロック」でも飲めるということです。小さめの氷をお好みで1～2個入加えていただけますと、キーンと冷えた中にもしっかりした旨味が楽しめる酒となっております。

＜オンザロック で飲んでみました＞ -----------

立香は穏やか。氷でかなり温度が下がったため、香りもおだやかな印象。わずかですがメロンのような香りを少し感じ、更にグレープフルーツやミントのような爽やかな香りを感じます。含み香もわずかにバナナやメロン系の香りを感じる程度です。

口当たりは、サラリとした舌滑り。岩清水のような清涼感を感じます。ただ、薄くなった印象は無く、芳醇さもしっかり残しながら、口当たりが軽くなったという印象です。

味わいは、よく冷えた酒にあるような閉じた感じはありません。それどころか、冷たい口当たりにもかかわらず、しっかりとした旨味、バランスの良い甘味を感じます。氷を浮かべた時に丁度良い味わいになるように醸されたことがよく分かります。

後口もサラリと切れていきます。サラリと切れた後、爽やかな余韻が楽しめます。口中に長く残りませんのでサッパリとした印象をうけます。浮かべる氷は黒龍の仕込み水と同じ軟水のミネラルウォーターで作ってみてください。

この酒は、温度帯によって味わいが大きく変わりますので、気分に応じて色んな温度帯で楽しんで頂きたい1本。常温～冷やではネットりした芳醇な味わいを、よく冷やしすと、バランスのとれた食中酒として、氷を浮かべて爽やかな味わいをそれぞれ楽しめます。

「日本酒に氷を浮かべて飲む」は今まである意味タブーとされていました。そういえば、数年前までは「大吟醸を燗して飲む」なんていうのもタブーでしたね。しかし、黒龍は九頭龍シリーズでそのタブーに挑み、大成功をおさめてきました。
日本酒の楽しみ方が無限。お客様が心地よく感じる事が大切なんですね。蒸し暑い夜は、ぜひ氷を浮かべてこの酒をお楽しみ下さい。