風の森 25周年記念 未来予想酒2 720ml

　今やリリースする酒が軒並みSOLD OUTになってしまう「風の森」.。そんな大人気ブランドは1998年に生まれました。そして2023年の今年、目出度く25周年を迎えました。この酒はそんな25周年を記念し、未来の「風の森」ってどんな感じ？的な発想で醸されました。今回はその第二弾となります。
　25年後の「風の森」の姿をイメージして醸すというコンセプトを持つこのお酒。第2弾のテーマは『高温発酵の世界』です。高温発酵と90%精米によって大地のエネルギーを最大限に表現した今までにない「風の森」です。

　通常の「風の森」は長期低温発酵にて醸されます。ですがこの酒は、1355年に編纂された文献「御酒之日記」に記載されている、現代では行われることのなくなった気温の高い環境下（つまり夏に酒を造る）の技法を再現しました。高温発酵環境下にて醪を発酵させて醸されています。
　この高温発酵は、油長酒造が手がける古の造りを再現した日本酒『水端 1355』でも使用されています。そこで得た経験をこの『未来予想酒2』に活かし、現代の酒造りではあまり行われなくなった高温発酵のみが持つ魅力を表現しました。
　高温発酵は現代の醸造過程とは大きく違い、この酒に使用されている精米歩合90％の米でも3日ほどで溶けてしまいます。そんな環境下で醸された酒は高温発酵でしか得られないより複雑な味わいと昇華。この酒ならではの個性溢れる銘酒が醸されました。

　香りはラムネやフレッシュなバナナ、メロンのようなみずみずしい果実香が素晴らしいです。ぴちぴちとした発泡感がで大変爽やかな口当たり。味わいは90%精米とは思えないようなクリアで瑞々しい旨味を中心に甘辛渋酸の複雑な味わいが広がったあと、立体感のあるなめらかな余韻えと誘います。キレもしっかりあり、酒としての完成度が高いため、実験的なアプローチの酒でありながら、十分安心して楽しめる酒にも仕上がっております。